ラウンダバウト

静かに積み上げた想いは
いつまでも褪せる事ないけれど
淡い君の視線 伸ばした指の先に
気付いた瞬間　鍵をかけた

心奪う　澄みきった眼差しに
滲むせつなさに　胸が軋んだ
強い君が流す涙を
拭うひとには僕はなれない
僕じゃ駄目なんだ

何度も忘れようと足掻いても
何度も思い出に恋をする
不意に交わる視線　眩しいその瞳が
微笑む瞬間　時が止まる

心揺らし　溢れ出す感情を
消せない弱さに　声を枯らした
せめてせめて君の笑顔を
そっとこのまま感じていたい

君も僕も日々を歩み　季節は巡り
一人秘めたこの想いは変わらぬまま
心騙し得た幸せも　緩やかに朽ちていく
沈む意識にたったひとつ
声が響く

心穿つ　澄みきった眼差しで
君は静かに口をひらいた
辛く甘く紡ぐ想いは
僕の心を映したようで

強い君が流す涙を
拭うことすら僕はできずに
頬を伝う僕の涙を
拭う君の手をそっとつつみこんだ