折り紙

(とある森に住む妖怪のおはなし)

ずっとひとりぼっちだった　
君に出会うまでは
変な服だと笑われて　
初めて笑顔知った

二人でする遊びなんて　
僕は知らなかった
君が教えてくれた事　
全部楽しかった

友達の証だって　
君がくれた折鶴と
一枚の折り紙は　
今は僕の宝物だよ

何度も何度も折りなおして　
この紙はもうボロボロだけれど
君がくれたこの折鶴は
大切に大切に持ってるよ

不器用な僕の指先じゃ
上手く折れないけど頑張るよ
次に会う時までにきっと
上手く折れるようになるからね

(彼はずっと待ち続けました
いつまでもいつまでも)

どこにもなくさないように　
しっかり持ってたら
不器用な僕の手は　
にぎりつぶしてた

友達の証なんだ　
もしもなおせなかったら
君との絆も一緒に　
つぶれてしまうそんなのやだよ

何度も何度も転びながら　
僕は頑張って走ったんだ
誰かがきっと折鶴を　
なおしてくれるそう思っていた

何度も何度もたずねても　
どうしてみんな僕を無視するの？
どうして助けてくれないの？
誰かねえ折鶴をなおしてよ

ひとりぼっちはもういやだよ　
もう一度あの娘に会いたいから
誰でもいいからこの僕に　
ねえ鶴の折り方を教えてよ
鶴の折り方を教えてよ　
鶴の折り方を教えてよ

ああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああ