廻る廻る モノクロフィルム
ノイズ越しの景色の中で
夢を見てた消えそうな視界
片目を閉じた


名前をつけた思い出
ささやく様に歌って
ひとりぼっちの二人は
夜空に溶けた

傾く月 キミが見た景色
ボクには掴めない花
いつかその色を教えて

キミがボクの側で笑った
その季節が彩る色 白黒
弱くて今にも消えそうな夢は
まだキミにも、見えてるかな

永遠なんてないのって
口癖みたいにつぶやく
ふたりぼっちの世界は
思い出になった

「寂しくない。」なんて嘘ついて
笑ってみせたあの日を
キミは覚えてるのかな

キミに届くように歌った
その音色は夜空にただ響いた
ぼんやり眺めた傾いた月を
今、キミも見てるのかな

廻る廻る時計の針が
夢の終わりを教えてくれたの
暗転。終演。これはフィクションです。


ねぇ…
「知ってた？」


キミがボクの側で笑った
その時間が彩るなら、まほらば。
弱くて今にも消えそうな夢は
キミとならね、見ていいかな。

ほら、またフィルムが廻りだした